札幌の無痛整体
肩こり・腰痛回復センター 院長の荒井です。
主に右足全体、腰からだるく常にジリジリ痛みがあり股関節あたりにも痛みが出るとのことで来院されました。
【問診・検査】
問診では常に腰から足にかけてのだるさとジリジリした痛みのほかに、足首が固い、右足がよく上がらない、右足に重心をかけると鼠蹊部(そけいぶ)に痛みが出る、20分ほどあるくと辛くなる、トイレでしゃがめない、走れない、左を下にして寝られないといった症状があるようでした。また、20日程前にはぎっくり腰で動けなくなったそうです。
当院に来られた理由は、多くの患者さんの声を読まれて“少ない回数で早く良くなり、痛くない整体施術”という印象を持たれての来院でした。
お話を聞いていくと、仕事は前かがみで右の股関節・足にかなり負担がかかるようで、他にも、首肩こり、手のしびれ、背中の痛み、お尻の痛み、股関節の痛み、膝の痛み、足首の痛み、足の指の痛み、外反母趾、便秘、冷え性…といった悩みを抱えているとのこと。
整体施術に入る前に、
「大変でしたね~、大丈夫ですよ!…ただね、これだけの不調を抱えられていて、しかも長い年数カイロプラクティックや整体などあちこちいかれているようなので今日すぐに全部改善するというのはちょっと難しいと思いますが、○○さんはどう思われますか?」
とお聞きしました。
するとにっこり微笑んで、「そうですよね…」と。
確かに『早く少ない回数で今の不調を解消したい』というのは良くわかりますし、みなさん同じです。
ただ、僕もプロとして1万人以上の施術経験から判断し、難しい場合は、無責任に「はい、すぐに改善していきますよ」とは言えませんので、経験に基づく回数や必要な時間と言ったものをお話しさせて頂いています。
検査に入ると、動きの中で痛みで可動制限(動きを止めてしまう)がかかっている部分や、自分でも気がついてなかった股関節の動きの左右差、正常な場合の姿と自分の姿の大きな違い、気がついていなかった別の痛み…などが確認されました。
『痛みの変化も大事なのですが、整体施術後のカラダの動きの変化は改善していくうえで、もっと大事なことなんですよ』
これは、整体施術前と比べて動きが楽になったとか動かせる範囲が広くなったとかいうことが、実は“カラダの中で改善に向けての変化が始まった”というサインなんです。
大事なことなのでもう一度言いますね、
「カラダの動きが楽になったり、動かせる範囲が少しでも大きくなったという変化は、間違いなく改善に向けての内部の変化が始まった」
ということなのです。
たとえば、同じ痛みであっても、10センチ動かして痛かったものが、20センチ動かして痛いという具合に変化したのであれば、あとはそれを継続していくことで症状の改善へとつながります。
【整体施術】
この方の場合は初回は左を下にして寝ると右の股関節が痛むという症状からスタートしました。一度に全部というわけにはいきませんので、1つ1つの問題を解決していきます。
初回で上記の症状は消えましたが、やはり右の股関節を動かすと痛みが出て、仰向けで膝を曲げて股関節を曲げていくと途中で動きが大きく外側にズレることが確認できました。
また両足が内またになっており、昔からどうだったらしいのですが、そのせいで足の筋肉が両足とも内側に捻じれていました。これでは、常に股関節が捻じられてしまうことで股関節に負担になりますし、股関節につながっている腰の筋肉にも影響を及ぼすので、腰の痛みにも関連してきます。
1回目の変化をご確認いただけたので、
「2~3回で解消するわけではないけど、この施術を積み重ねることで回復できそうなことは感じられましたか?」とお話しすると、ご自身から「できるだけ間開けずに来たいです」と、ほぼ毎日の整体施術のご予約を入れていかれました。
その後毎回あちこちのカラダの変化を体感していただき、ご自身がその回復に自信も持たれたようで、益々カラダは変化し動きも楽になっていきました。3回目では、ずっと歩いていると少し鼠蹊部(そけいぶ)に痛みが出るものの、以前よりかなり楽になり、今度は階段を昇るときに右の太ももあたりに痛みが走るのが気になるとのこと。
その動作をして頂きながら、右股関節の動きに矯正を行ったところ、階段昇りでの太ももの痛みは消えました。ただし、座って立ち上がる動作をした後にまた階段を昇る動作をしていただくとまた太ももに痛みが出るようなので、日常生活でちょっとしたストレッチをご提案しました。
何年もの積み重ねで今の股関節の動きが身についてしまっているので、その動きが急に変わるわけではありません。ただ、整体施術のたびに正しい動きを脳に再学習させ、日々のストレッチでその学習を忘れないようにしていくことで確実に動きは変わっていきます。
この方は今まで「痛みを我慢して生活する事」が当たり前になっていたとのことで、今回の通院を期に、もとの全く痛みのない生活に戻れるということを確信されたそうで、その後も他の症状の改善のために通院されて来ています。
今ではどこに痛みがあるわけではありませんが、やはり一度痛みのない生活に戻ると“2度と痛みのある生活には戻りたくない”とのことで、定期的にカラダに整体で整え、愛情を注がれています。
痛みやしびれを抱えた生活が続くと、どうしても痛みやしびれがあっても仕方ないと諦めてしまっている方はとても多いです。でも、思い出してください。
「痛みやしびれのない生活がどんなに楽で、行動的でいられることか」
痛みを改善していくには3つの方法があります。
1つは今までの生活習慣を見直し、運動習慣・食事習慣などをきっちりと変える事。
2つめは、ストレスなどを上手く発散してカラダのゆがみを作らない事。
3つめは自分で手入れできないカラダをしっかり整体などで定期的に整える事。
そしてこれらを継続してあげる事です。