札幌の無痛整体
肩こり・腰痛回復センター 院長の荒井です。
60代の女性が「肩こり」と「頭が重い」「頭が痛い」と訴え来院されました。特に右肩は軽くもむとピリピリ痛む様子。
今は特に仕事はされておらず、パソコンに向かう時間もそんなに多くない、週に2回はエアロビクスでカラダを動かす習慣もあるとのこと。さらに昔頸椎ヘルニアと診断されたが、ほおっておいて治ったとのこと。
【問診・検査】
お話を聞くと、側弯症の方で背骨がおおきく曲がっていました。また手指の関節にも痛みがあり、外反母趾がかなりきつく胃腸疾患も抱えていらっしゃいました。10年ほど前に介護の疲れからよく眠れなくなり、今現在も睡眠導入剤を服用しないと不安になるそうです。
整形外科、鍼灸院、マッサージ、整体などいろいろ行かれてきたようで…当院を選ばれた理由は、かつて施術を受けてかなり痛みを感じたらしく「バキボキしない」点にありました。
背中から背骨を触診すると、大きくS字にゆがんでおり、このゆがみによって右の首から肩にかけて、左の腰に掛けて筋肉のねじれによる負担が強く出ているようでした。
友人から「遠くから見てもあんただってわかる」くらいの猫背とのことで、確かに側弯症による背中の膨隆(ふくらみ)があり猫背が強調されたように見えています。
【整体施術】
関節のゆがみから筋肉のねじれがきつくなり、神経を圧迫しているような状態と判断し、まずは硬直している背骨の関節をゆるめていき姿勢矯正の施術を行っていって筋肉バランスをもとの状態に戻していく方針を立て、ご本人にお伝えしました。
姿勢矯正なので数回でロボットのように正しく戻るわけではないこと、日常生活での習慣がゆがんだ姿勢をより強調させてしまうので、その習慣を変えて行くことも自助努力として必要だということをお話をさせて頂き施術に入りました。
施術に関して、「首がゆれると脳に大きな負の影響が起こる」イメージを持たれていたので、微動であればむしろ動かしてあげる必要があることをお話しし、怖さを払しょくしました。
キチンとエアロビクスのような運動も習慣的にされているので、カラダに関しての関心は高く、アドバイスも色々聞いてくれました。
3回目で背骨の関節の動きもかなり出てきたので、4回目から猫背の姿勢矯正に入ることにしましたが、左の腰にツッパリ感はあるものの、すでに右肩を軽くもんでもピリピリしない状態まで回復していました。
5回目は1週間ほどあけての来院でしたが、特に日常生活での支障はまったくない状態をキープできていましたので、6回目以降は月1回のメンテナンスへと移行することにしました。
側弯症によるゆがみはまっすぐに戻るものとは言えませんが、加齢による筋肉の収縮でねじれが一層強まることの対策にはなります。定期的な来院で、側弯症であっても楽で負担のない生活は維持できます。
ゆがみにとらわれ、そこに執着してマッサージや指圧などとあれこれカラダをいじめてしまうのではなく、そのゆがみを受け入れ、楽な生活を維持していく方が理にかなっているように思います。
なぜなら…気持ちが楽になるとヒトのカラダは自然にゆるみ、バランスを整えていってくれるのです。
そして私は、それをほんの少しお手伝いさせて頂いております。