楽整体院

「ありがとう」を伝えたいのに
うまく伝えられないあなたへ

親が元気なうちは、照れくさくて言えなかった言葉。

「まだ元気だから、そのうち伝えればいい」

そう思っていても、月日が経つのは本当にあっという間です。

そして、いつか介護が始まるかもしれないと思いながらも、何をしてあげられるのか分からない。

介護が始まると、毎日の忙しさに追われ、なおさら伝えられなくなる言葉。

「ありがとう」


私は整体師になって間もない頃、親の介護を経験しました。

仕事をしながらの介護は、想像していた以上に大変でした。

毎日の生活に追われ、心にも体にも余裕がなくなっていきます。

「これでいいのだろうか」

「もっと何かしてあげられることはないだろうか」

そんなことを何度も考えていました。


そんなある日、病院で親の体をマッサージしてくださる方の姿を見ていました。

「専門の方がやってくれているから、私にできることはもうないのかもしれない」

そんなふうに思っていました。

でも、ある日、少しむくんでいた親の足を見て、何気なくそっと触れてみたのです。

親は気持ち良さそうな表情を見せてくれました。

それがきっかけとなり、足だけではなく、肩や背中、腕にも自然と手を添えるようになりました。

介護のために触れるのではなく、ただ「ありがとう」という気持ちを込めて、親の体をやさしく包むように触れる時間が、少しずつ増えていったのです。

そしてある日、ひと通り体に触れ終えた時、親が笑顔でこう言いました。

「ありがとう、気持ちいいよ」

その一言に、私は胸がいっぱいになりました。

介護が楽になったわけではありません。

病気が治ったわけでもありません。

でも、介護に追われる毎日の中で忘れかけていた、親子としてホッとできる時間がそこにはありました。

そして、その時間の中で私は改めて、

「この親がいて、今の私がいる」

そんな当たり前だけれど、とても大切なことを実感したのです。


もちろん、一緒に美味しいものを食べに行くことも、旅行に出かけることも、とても大切な時間です。

でも私にとって、親の体にそっと触れ、言葉を交わし、笑顔になれたあの時間は、それ以上に、お互いの気持ちを感じ合えた時間でした。

そして、その経験を通して私は一つのことに気づきました。

やさしく触れることには、言葉だけでは伝えきれない気持ちを届ける力があるのかもしれない。

「ありがとう。」

「大切に思っているよ。」

「これまで本当にありがとう。」

そんな気持ちも、やさしく触れ合う時間の中では、言葉にしなくても自然と伝わっていたように感じています。


その後、整体師として20年以上、多くの方と向き合ってきました。

最近特に感じるのは、40代・50代の女性から、親の介護についてのお話を伺う機会が本当に増えたことです。

「仕事と介護で毎日が終わってしまいます。」

「親には優しくしたいのに、余裕がありません。」

「親が亡くなった後、自分はきっと後悔すると思います。」

また、

「まだ介護は始まっていないけれど、いつかその日が来ると思うと不安です。」

そんなお気持ちを話してくださる方もいらっしゃいます。

そのお話を伺うたびに、

「今の私にできることは何だろう。」

そう考えるようになりました。

そして思い出したのが、私自身の親を介護していた頃のことでした。

親が笑顔で、

「ありがとう。気持ちいいよ。」

と言ってくれた、あの時間です。

あの時私は、

やさしく触れることには、言葉だけでは伝えきれない気持ちを届ける力があるのかもしれない。

そう感じていました。

その経験こそが、今の私にできることではないか。

そう思うようになったのです。


だから私は、この取り組みを始めようと思いました。

整体の技術を教えるためではありません。

介護の技術を学ぶためでもありません。

私が届けたいのは、

言葉では伝えきれない親子の気持ちを、触れることで伝える時間です。

そのための手段として、私自身が20年以上整体師として大切にしてきた、相手が安心できるやさしい触れ方をお伝えしたいと思っています。

目的はただ一つ。

親子が、もう一度親子として向き合える時間をつくること。

忙しさの中で忘れかけていた感謝や思いやりを、やさしく触れる時間の中で伝え合うことです。


もし、この文章を読んで、

「今のうちから、親との時間をもっと大切にしたい。」

「介護が始まる前でも、親に『ありがとう』を伝えたい。」

「私も親とのそんな時間を過ごしてみたい。」

「後悔する前に、今できることを始めたい。」

そう感じてくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ施術の際やLINEでお気軽にお声がけください。

現在、この取り組みは正式な講座として募集しているものではありません。

まずは少人数で、この想いに共感してくださる方と一緒に、本当に親子の時間が変わるのかを確かめながら、少しずつ育てていきたいと考えています。

皆さまのお話やご意見を伺いながら、「親子の時間を大切にできてよかった」と思っていただけるプログラムを、一緒につくっていければ嬉しく思います。

そして将来的には、親が元気なうちに始めたい方、介護が始まったばかりの方、在宅介護をされている方など、それぞれの状況や親子の時間に寄り添えるプログラムへと育てていきたいと考えています。

楽整体サロン ありがとう