来院時のお悩み

40代女性。
以前から肩こりはありましたが、最近はそれに加えて腕のだるさも感じるようになっていました。
痛いわけでも、しびれているわけでもない。
ただ、
「肩もこっているし、腕までずっとだるいんです」
という状態が続いていました。
腕を休ませてもなかなかスッキリせず、肩こりと腕のだるさが一緒に続くことが気になり、ご来院されました。
お身体の状態
まず肩や腕を動かしていただきながら、左右の動きや身体全体の状態を確認しました。
肩こりは以前からとのことでしたが、首から肩にかけての筋肉の張りはかなり強く、両肩も内側へ入りやすくなっています。
さらに確認していくと、肩だけではなく、腕から手首にかけても筋肉の緊張が続いている状態でした。
日常生活ではパソコンやスマートフォンなど、手や指を使っている時間は想像以上に長いものです。
手先を動かす筋肉は腕へ、腕は肩へとつながっています。
その一方で背中や肩甲骨周辺の動きは小さくなっており、上半身全体でうまく動くというより、肩から腕にかけて頑張り続けているような身体の使い方が見られました。
今回の「腕がだるい」という感覚も、腕だけを見るのではなく、手先から腕、肩、首、背中まで一緒に確認することにしました。
施術内容
まず最初のベッドで、身体全体の動きや筋肉の緊張を確認しました。
肩がかなり硬くなっていましたが、当院ではあえて肩を強く揉むことはしません。
今回は肩だけでなく腕にもだるさがあったため、まず身体全体の余計な緊張をゆるめることから始めました。
背骨をやさしく揺らしながら背中に動きをつけ、肩甲骨、肩へとつながる部分を少しずつ整えていきます。
身体全体が力を抜きやすくなってきたところで、今度は手先から腕の状態も確認しました。
肩がつらい方でも、仕事や日常生活では手や指を一日中使っています。
ですから今回は肩だけを追いかけるのではなく、手先から腕、そして肩へと続く筋肉にもやさしくアプローチしました。
その後、用途の異なるもう一台のベッドへ移動していただき、仰向けで首・肩周辺をさらに細かく調整。
全身を整える施術と、今回特に負担がみられた腕から肩への施術を組み合わせる。
この方の身体には、その順番が必要だと考えて施術しました。
来院後の変化
施術を終えて肩を動かしていただくと、
「肩こりを感じないくらい、肩が軽くなりました」
とのこと。
腕についても確認していただくと、
「腕のだるさも今は感じないです」
と話されていました。
ただ、肩こりは以前から続いていたこともあり、ご本人から「一度楽になったから終わりではなく、しばらく身体を整えておきたい」とのお話があり、一定期間通院していただくことになりました。
※施術による変化や経過には個人差があります。
院長より
肩こりの患者様とお話をしていると、「そういえば腕もだるいんですよね」という言葉が出てくることがあります。
最初から「腕が悪い」と思って来院されるわけではありません。
肩がこっている。
腕もなんとなくだるい。
本人にとっては、それくらいの感覚なんです。
でも私は、こういう何気ない一言も大切にしています。
私たちは一日中、手を使います。
パソコンのキーボードを打つ。マウスを動かす。スマートフォンを持つ。料理をする。物を持つ。
そのたびに動いているのは手先だけではありません。
手から腕、そして肩まで筋肉はつながりながら働いています。
だから「肩こりだから肩」「腕がだるいから腕」と身体を別々に考えるのではなく、その人が毎日どのように身体を使っているのかまで見てみることが大切だと考えています。
今回も、肩だけを揉んで終わるのではなく、身体全体を整えたうえで、手先から腕、肩へとつながる部分まで確認しました。
つらい場所だけを何とかするのではなく、身体にかかっている余計な負担を少しずつ減らしていく。
そして、その方自身が本来持っている回復する力が、きちんと働きやすい身体の状態へ戻していく。
それが私が施術で大切にしていることです。








