肩こりがある人ほど、寝ても疲れが抜けにくいことがあるのはなぜ?

「昨日は早く寝たのに、朝から疲れている」

「睡眠時間は取れているはずなのに、身体が重い」

そして起きてみると、肩や首もスッキリしない。

そんなことはありませんか?

疲れている時には、

「今日は早く寝よう」

「たくさん寝れば疲れも取れるだろう」

と思いますよね。

もちろん、身体を休めるために十分な睡眠時間を取ることは大切です。

ところが、ここで意外と知られていないことがあります。

「眠っていること」と「身体がしっかり休めていること」は、必ずしも同じではありません。

特に肩こりが続いている方では、この違いが「寝たのに疲れが抜けない」という感覚につながっていることがあります。

肩こりがある時、筋肉は「力を抜きにくい」ことがあります

肩こりというと、「肩の筋肉が硬くなっている」と考える方が多いと思います。

でも、もう少し違う見方をしてみましょう。

✅デスクワークで長時間パソコンを見る
✅仕事に集中する
✅スマートフォンを見る
✅車を運転する
✅家事をする

こうした日常生活では、首や肩の筋肉が大きく動いていなくても、頭や腕を支えるために小さな力を出し続けています。

さらに、仕事に集中している時には、知らないうちに肩をすくめたり、顎に力が入ったりすることもあります。

つまり肩こりが続いている方の中には、「筋肉を使いすぎている」というより、「力を抜く時間が少なくなっている」

という状態が隠れていることがあるのです。

寝れば、身体の力は自動的に全部抜けるのでしょうか?

ここが今回、一番知っていただきたいところです。

布団に入って目を閉じれば、「これで身体も休める」と思いますよね。

ところが、日中ずっと身体に力が入っていたからといって、眠った瞬間にすべての緊張がなくなるわけではありません。

例えば、

・朝から仕事に追われる
・一日中パソコンに集中する。
・帰宅後も家事をする。
・その後はスマートフォンを見て、すぐに布団に入る。

そんな一日を過ごしていると、身体が活動している状態から休息しやすい状態へ切り替わるまでに時間がかかることがあります。

本人は眠っていても、身体は十分に力を抜きにくい状態が続いている場合があるのです。

だから睡眠時間だけを見ると十分なのに、

「寝たはずなのに疲れている」
「朝から肩が重い」

と感じることがあります。

「肩こり」と「寝ても疲れが抜けない」は別々とは限りません

肩こりと疲労感…一見すると、別々の悩みに見えます。

肩が硬いから肩こり。
睡眠の問題があるから疲れる。

そう考えたくなりますよね。

でも、身体全体から見ると、この二つに共通しているものがあります。

それが、「身体が緊張した状態から、休息しやすい状態へ切り替わりにくい」ということです。

  • 昼間は仕事で首や肩に力が入る
  • 夜になっても身体の緊張が十分に抜けない
  • 翌朝、疲れと肩の重さが残っている
  • そしてまた仕事へ行く

こうした状態が続けば、肩こりと「寝ても疲れが抜けない」という感覚が一緒に続いても不思議ではありません。

だから、肩だけと疲れだけを完全に分けて考えない方がよい場合があります。

ここに自律神経も関係しています

身体には、活動する時と休む時を切り替える仕組みがあります。

その一つを担っているのが自律神経です。

自律神経には、活動している時に働きやすい交感神経と、休息している時に働きやすい副交感神経があります。

大切なのは、

「交感神経が悪い」
「副交感神経を働かせればいい」

という単純な話ではないということです。

仕事をする時には身体を活動させる必要があります。

そして夜になれば、少しずつ休息しやすい状態へ移っていく。

この切り替えが大切なのです。

自律神経は、「今から副交感神経を働かせよう」と思って自由に操作できるものではありません。

だからこそ、肩こりが続き、寝ても疲れが抜けないという方を見る時には、肩の硬さだけではなく、身体全体がどのくらい緊張しているのかという視点も必要になります。

だから「もっと長く寝ればいい」とは限りません

もちろん、そもそも睡眠時間が足りていないのであれば、まず睡眠時間を確保することが大切です。

しかし、「それなりに寝ているのに疲れが抜けない」のであれば、睡眠時間だけを増やすこととは別に、眠る前まで身体に力が入り続けていないかにも目を向けてみてください。

例えば、

・肩が上がっていないか
・顎を噛みしめていないか
・寝る直前まで仕事やスマートフォンに集中していないか

特別な健康法を始める必要はありません。

まずは、「私は一日の中で、身体の力を抜く時間があるだろうか?」と気づくことからで十分です。

今夜、布団に入った時に一度だけ確認してみてください

今夜、布団に入ったら、一度だけ肩の力を確認してみてください。

肩を少し持ち上げて、ストンと落とす。
顎の力も抜いてみる。
そして、息をゆっくり吐いてみる。

これだけです。

無理に大きな深呼吸をする必要はありません。

「疲れを取らなければ」「身体をリラックスさせなければ」と頑張る必要もありません。

むしろ、「あ、まだ肩に力が入っていたんだ」と気づくだけでも、自分の身体を知るきっかけになります。

当院が肩こりでも「肩だけ」を見ない理由

肩こりで来院された方でも、当院では肩だけを確認して終わることはありません。

首や背中はもちろん、頭部・顔・腹部なども含め、身体全体の状態を確認します。

なぜなら、延べ30,000人以上のお身体を見てきて、つらさを感じている場所と、その身体が緊張している背景が、必ずしも同じ場所とは限らないと考えているからです。

「肩が硬いから肩を揉む」だけではなく、なぜ肩に力が入り続けているのか。

身体全体ではどこに緊張があるのか。

力を抜いた時にも緊張が残っていないか。

そうしたところまで確認します。

肩こりと「寝ても疲れが抜けない」という二つの悩みがある方なら、なおさら肩だけで判断せず、身体全体を見ることが大切だと考えています。

肩こりが続いている女性の方へ

「肩こりは肩だけの問題」

と思っていた方に、今回まず知っていただきたかったのは、

肩こりと寝ても疲れが抜けない状態には、「身体の力が抜けにくい」という共通点が隠れている場合がある

ということです。

肩こりが続く背景には、仕事中の身体の使い方や首・肩の緊張、身体全体の状態など、さまざまな要素が関係することがあります。

楽整体サロンが肩こりをどのように考え、どのように身体を確認しているのかは、こちらで詳しくご紹介しています。

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