
「昨日は早く寝たのに、朝から身体が重い」
「7~8時間は寝ているのに、疲れが抜けた感じがしない」
そして起きてみると、肩や首まで重い。
そんなことはありませんか?
疲れている時は、
「今日は早く寝れば大丈夫」
と思いますよね。
もちろん、身体を休めるために睡眠時間を確保することはとても大切です。
ところが、ここで意外と知られていないことがあります。
「眠っている時間」と「身体がしっかり休めていること」は、必ずしも同じではありません。
今回は、肩こりが続いている方にも知っていただきたい、睡眠と身体の緊張の関係についてお話しします。
眠っている間、身体はただ止まっているわけではありません
私たちは眠ると身体を動かさなくなるため、
「寝ている=身体は休んでいる」
と思いがちです。
しかし、眠っている間にも身体の中ではさまざまな働きが続いています。
心臓は動いていますし、呼吸もしています。
そして一日の活動で高まった身体の状態を、休息に適した状態へ切り替えていく時間でもあります。
ここで関係してくるのが自律神経です。
自律神経には、活動している時に働きやすい交感神経と、休息している時に働きやすい副交感神経があります。
昼間は活動し、夜になると少しずつ休息しやすい状態へ移っていく。
私たちの身体には、こうした切り替えの仕組みが備わっています。
布団に入っても「身体まで休んでいない」ことがあります

一日中仕事に追われていた。
パソコンに集中して肩に力が入っていた。
帰宅してからも家事をしていた。
寝る直前までスマートフォンを見ていた。
こうした毎日が続くと、布団に入ったからといって、それまでの身体の緊張がすぐにゼロになるとは限りません。
例えば、
「寝る時にも肩に力が入っている」
「歯を食いしばっている」
「夜中に何度か目が覚める」
という方もいらっしゃいます。
本人は寝ているつもりでも、身体が十分に力を抜きにくい状態になっていることがあります。
すると睡眠時間そのものは取れていても、
「寝たのにスッキリしない」
「朝から身体が重い」
と感じることがあります。
肩こりと「寝ても疲れが抜けない」が一緒に起こるのはなぜ?
ここが今回、一番知っていただきたいところです。
肩こりが続いている方は、日中から首や肩の筋肉に力が入り続けていることがあります。
パソコン作業
スマートフォン
仕事上の緊張
家事
車の運転
こうした生活の中で身体に力が入り、その状態からうまく抜けにくくなっている。
すると、
昼間は肩や首が休めない。
そして夜になっても、
身体全体が休息しやすい状態へ切り替わりにくい。
その結果、
「肩こりがずっと続いている」
だけでなく、
「寝ても疲れが抜けない」
という二つの悩みを一緒に感じることがあります。
肩こりと疲労感は、一見すると別々の問題に見えます。
でも身体全体を見ると、「力が抜けにくい」という共通点が隠れている場合があるのです。
だから「もっと長く寝ればいい」とは限りません
朝起きて疲れていると、
「睡眠時間が足りなかったのかな?」
と考えます。
もちろん睡眠不足なら、まず睡眠時間を確保することが必要です。
しかし、すでに十分な時間眠っているのに疲れが残っているのであれば、単純に睡眠時間を延ばすだけではなく、
「眠る前に身体が休める状態になっているだろうか?」
という視点も持ってみてください。
例えば寝る直前まで仕事のことを考えていたり、スマートフォンを見続けたりしていると、頭も身体も活動している状態から急に睡眠へ入ることになります。
✅照明を少し落とす
✅スマートフォンを見る時間を少し短くする
✅ゆっくり息を吐く
✅肩や顎に力が入っていないか確認する
特別なことをする必要はありません。
眠る前に「活動」から「休息」へ移る時間を少し作る。
これも身体を休ませるための一つの考え方です。
自律神経は「自分の意思だけでは動かせない」からこそ大切です

「それなら副交感神経を働かせよう」
と思っても、自律神経は腕や脚のように、
「今から動かそう」
と自分の意思で直接動かせるものではありません。
だからこそ、
- 呼吸
- 睡眠
- カラダの緊張
- 生活のリズム
こうした周りの条件を整えて、身体が自然に休息へ切り替わりやすい環境を作ることが大切になります。
これは、肩こりを見る時にも同じです。
肩だけを揉んで終わるのではなく、
「なぜこの人は肩に力が入り続けているのだろう?」
「身体全体が力を抜きにくくなっていないだろうか?」
という視点で見ると、肩こりと疲れが別々のものではなく、一つの身体の中でつながって見えてくることがあります。
当院が肩だけではなく身体全体を見る理由
当院には、「肩こりがつらい」
というお悩みだけでなく、
「寝ても疲れが抜けない」
「朝から身体が重い」
といったお話をされる方もいらっしゃいます。
そうした時、私は肩の硬さだけを確認するのではなく、首や背中の緊張、呼吸、身体全体の力の入り方なども確認します。
長く身体を見てきて感じるのは、つらい場所と、その背景にある身体の状態が必ずしも同じ場所とは限らないということです。
だからこそ当院では、肩こりで来院された方でも、肩だけではなく身体全体の状態を見ながら施術しています。
「自律神経専門」として身体を見るのも、自律神経だけを特別なものとして扱うためではありません。
活動する時と休む時を切り替える身体の仕組みまで含めて、その方の状態を見るためです。
今夜、布団に入った時に一度だけ確認してみてください

今夜、眠る前に一度だけ、
「肩に力が入っていないかな?」
と確認してみてください。
肩を上げて、ストンと落としてみる。
顎の力を抜いてみる。
そして、ゆっくり息を吐いてみる。
それだけで構いません。
睡眠は単に「何時間寝たか」だけではなく、身体が休息しやすい状態になっているかという視点も大切です。
「寝れば疲れは取れるはずなのに、どうして私は朝から疲れているんだろう?」
そう感じていた方に、
「眠ること」と「身体が休むことは、まったく同じではないんだ」
と知っていただけたらと思います。
肩こりや寝ても疲れが抜けない方へ
肩こりが続く背景には、筋肉だけではなく、身体の緊張や休息への切り替えなどが関係している場合があります。
当院が肩こりをどのように考えているのかについては、こちらで詳しくご紹介しています。
また、自律神経と身体の不調について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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