首の痛みが治らない!痛みの期間や原因・改善する方法を解説

首の痛みは、骨や筋肉のトラブル、肌や血管の問題、リンパ節の腫れなど、さまざまな原因で起こることがあります。

多くの場合、首の痛みは自然に治ることもありますが、1週間、1ヶ月、半年、1年…と時間が経っても改善しない、または何度も痛みが戻ってくる場合は、注意が必要です。

この記事では首の痛みが治らない場合の、痛みの原因・改善する方法に関して詳しく説明します。

首の痛みが治らない原因

1週間、1ヶ月、半年、1年…と首の痛みの持続期間によって原因や対応が異なるため、首の痛みの期間は、痛みの原因を理解し、適切な治療法を選択する上で重要な指標となります。

短期間であれば一時的な筋肉の緊張や損傷が、長期間であれば慢性的な頚椎の問題や深刻な疾患が原因の可能性が高まります。

この分類により、適切な時期に治療院を受診するか、自宅でのケアで対応するかを判断しやすくなります。

首の痛みが1週間続く場合

この場合

  • 筋肉の緊張や微小な損傷
  • 初期の頚椎問題

といったことが考えられ、以下に詳しく説明します。

筋肉の緊張や微小な損傷

首の筋肉は、日常生活の中での不適切な姿勢や急激な動作により、過剰に緊張したり微小な損傷を受けたりすることがよくあります。

例えば、長時間同じ姿勢でスマートフォンを見続ける、不適切な枕を使用して睡眠をとる、急な運動で首をひねるなどが原因でストレートネックになり、首の筋肉に負担がかかります。

これにより、筋肉内部に微細な断裂が生じたり、筋繊維が過剰に伸びたりして、炎症と痛みが発生します。

首の痛みが1週間続く場合の痛みは、適切な休息を取ることで筋肉が回復し、軽い首の痛みを改善するストレッチで筋肉の柔軟性を改善することができれば、通常は自然に解消します。

しかし、痛みが1週間以上続く場合は、筋肉の緊張が持続しているか、損傷が予想以上に深刻である可能性があり、さらなる対策が必要です。

初期の頚椎問題

頚椎(首の骨)は、首の構造の中心であり、周囲の筋肉、神経、血管と密接に関連しています。

軽度の頚椎の問題、例えば、軽い頚椎のズレや椎間板の変形などは、神経を圧迫して痛みを引き起こすことがあります。

この神経の圧迫は、しびれや弱さ、痛みとして感じられることがあり、首だけでなく、肩や腕にも影響を与えることがあります。

首の痛みが1週間という初期の段階では、頚椎の軽い問題でも、適切な対応をしないと症状が悪化しやすいため、痛みが1週間続く場合は、専門家による診断を受けることが推奨されます。

首の痛みが1週間続く場合の対処法

首の痛みが1週間続く場合の自己療法について、1週間という期間は、一時的な筋肉の緊張や軽い怪我が原因であれば、適切なケアで改善が見込める時期です。

以下は、この期間に試すことができる具体的な自己療法と、改善が見られない場合の次のステップについてです。

  • 適切な休息
  • ストレッチ
  • 姿勢の改善
  • 温冷治療
  • 整体やマッサージ
  • 医療機関での受診
  • 作業環境の改善
  • ストレスマネジメント

詳しく説明して生きます。

適切な休息

首の痛みを引き起こした活動(例えば、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用)から一時的に距離を置き、首に負担がかからないようにします。

良い睡眠姿勢を保つことが重要で、適切な枕を使い、首が自然な位置に保たれるようにします。

ストレッチ

首や肩のストレッチを定期的に行い、筋肉の緊張を和らげます。

首を前後左右に傾けたり、肩を回したりする簡単な動作で、筋肉を柔らかく保つことができます。

姿勢の改善

日中の活動中に姿勢を意識し、背筋を伸ばし、コンピュータのモニタは目線の高さに設定し、足は床にしっかりとつけるなど、適切な姿勢を保つことで、首への負担を減らすことができます。

温冷治療

痛みのある部位に、交互に温かいタオルやアイスパックを当てることで、血流の改善と炎症の軽減を促します。

これらで改善が見られない場合の次のステップを説明します。

整体やマッサージ

自己療法で改善が見られない場合、専門家による身体の調整を受けることを検討します。

専門の整体師やマッサージ師による施術は、筋肉の緊張を解放し、骨格の歪みを修正するのに役立ちます。

これらの手技によるアプローチは、自己療法だけでは解消しきれない筋肉のコリや、骨格の微妙なバランスの乱れを調整するのに適しています。

医療機関での受診

1週間以上痛みが続く場合や、痛みが悪化する場合は、整形外科を受診し、医師による診断を受けることが重要です。

医師は、必要に応じてX線やMRIなどの画像診断を行い、痛みの原因を特定し、適切な治療法を提案します。

作業環境の改善

長時間同じ姿勢での作業が原因である場合は、作業環境の改善を検討します。

例えば、デスクや椅子の高さを調整し、モニターの位置を目線の高さに設定することで、首への負担を減らすことができます。

ストレスマネジメント

ストレスが痛みの一因である場合は、ストレスを管理する方法を見つけることが重要です。

趣味に時間を割いたり、適度な運動を取り入れたりして、心身のリラックスを促進します。

首の痛みが1ヶ月続く場合

この場合

  • 慢性的な姿勢の悪さ
  • 頚椎の疾患
  • ストレス

といったことが考えられ、以下に詳しく説明します。

慢性的な姿勢の悪さ

長時間のデスクワーク、スマートフォンの過度な使用、読書やテレビ視聴時の前傾姿勢など、日常生活での不良姿勢が継続すると、ストレートネックが習慣化され首や肩周りの筋肉に常時負担がかかります。

これにより筋肉は常に緊張状態にあり、血流が悪化し疲労物質が溜まりやすくなります。

結果として痛みが慢性化し、症状が1ヶ月以上も持続することがあります。

頚椎の疾患

頚椎症は、頚椎(首の骨)の変性や老化による症状で、椎間板の変形や突出(椎間板ヘルニア)が神経を圧迫し、首や肩、腕に痛みやしびれを引き起こします。

これらの疾患は、時間と共に徐々に進行するため、首の痛みが1ヶ月続くといった長期間にわたって続くことがあります。

特に、動き始めや朝起きた時に痛みを感じやすい特徴があります。

ストレス

心理的なストレスや精神的な緊張は、身体にも影響を及ぼします。

ストレスを感じると、無意識のうちに筋肉、特に首や肩の筋肉が緊張し、その結果、痛みが発生または悪化します。

ストレスが長期間続くと首の痛みが1ヶ月続くといったように、慢性化しやすくなります。

また、ストレスは睡眠の質を低下させ、筋肉の回復を妨げるため、首の痛みが1ヶ月続いてなかなか治りにくくなる原因にもなります。

首の痛みが1ヶ月以上続く場合、これらの原因が複合的に作用している可能性があります。

症状が改善しない場合は自己判断で放置せず、治療院での専門的な診断と治療を受けることが重要です。

首の痛みが1ヶ月続く場合の対処法

首の痛みが1ヶ月続く場合、その原因は単純な筋肉の緊張や疲労を超え、慢性的な問題や深刻な疾患の可能性が考えられます。

ここでは、1ヶ月続く首の痛みに対する対処法

  • 整形外科の受診
  • エルゴノミクスの改善
  • 適度な運動
  • ストレスの管理
  • 整体やマッサージ
  • 鍼治療

を詳しく解説します。

整形外科の受診

長期間にわたる首の痛みは、頚椎の構造的な問題や椎間板の障害など、整形外科的な評価が必要なケースがあります。

医師は、X線やMRIなどの画像診断を用いて、首の構造を詳細に調べ、適切な治療法を提案します。

エルゴノミクスの改善

エルゴノミクスとは、人と機械やシステムとの相互作用を改善することにより、効率性、快適性、安全性を高めることを目指します。

仕事や日常生活での物理的な不快感や負担を減らすために、姿勢、作業の配置、使用する道具の設計などを考えることが含まれます。

デスクや椅子の高さ、コンピュータの配置など、作業環境のエルゴノミクスを改善することで、長時間の労働中に首にかかる負担を減らすことができます。

適度な運動

定期的な運動は、筋力を強化し、血流を改善することで、首の健康をサポートします。

特に、水泳やウォーキングなどの低負荷の運動が推奨されます。

ストレスの管理

ストレスが首の痛みに影響を与えている場合は、瞑想、深呼吸、趣味の活動などを通じてストレスを管理します。

整体やマッサージ

慢性的な痛みに対しては、整体やマッサージが有効な場合があります。

これらの療法は、筋肉の緊張を和らげ、血流を促進し、リラックスを促進しますが、受診する前に専門医と相談することが重要です。

鍼治療

一部の人には鍼治療が首の痛みに対して有効であると報告されています。

鍼は、痛みを和らげるとともにリラクゼーションを促しますが、この治療を受ける前には医療提供者に相談してください。

首の痛みが半年〜1年続く場合

首の痛みが半年から1年にわたって続く場合、その背景には以下のような深刻な原因が考えられます。

  • 進行する頚椎の疾患
  • リウマチや炎症性疾患
  • 長期にわたる悪化する生活習慣

以下に、詳しく説明します。

進行する頚椎の疾患

頚椎症や椎間板ヘルニアといった頚椎の疾患は、時間とともに徐々に進行し、神経への圧迫や損傷が増大することで痛みが持続したり悪化したりすることがあります。

頚椎の変形や狭窄(きょうさく)が進むと、首だけでなく腕や手に痛みやしびれ、力の低下が現れることがあります。

これらの症状は日常生活に大きな影響を与え、適切な治療を必要とします。

リウマチや炎症性疾患

関節リウマチは自己免疫疾患の一種で、体の免疫システムが誤って自身の体組織を攻撃し、関節に炎症を引き起こす病気です。

この炎症が首の関節に影響を及ぼすと、慢性的な痛みや関節の変形を引き起こすことがあります。

関節リウマチを含む炎症性疾患は、特定の薬物療法や治療を要し、専門的な医療機関での管理が必要です。

長期にわたる悪化する生活習慣

不適切な睡眠姿勢、長時間にわたるデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足などの生活習慣は、首に慢性的なストレスや負担を与え、痛みを引き起こしたり悪化させたりします。

これらの習慣は、首の筋肉や骨格に継続的な圧力をかけ、痛みや不調を持続させる原因となります。

首の痛みが半年〜1年続くような、長期間にわたって続く場合は一つの原因だけではなく、複数の要因が絡み合っている可能性が高いため、治療のアプローチも複雑になります。

整体、整形外科やリウマチ科など、関連する専門医による診断と治療が必要で、放置すると症状が悪化する可能性があるため、早めの相談が推奨されます。

首の痛みが半年〜1年続く場合の対処法

首の痛みが半年から1年も続く場合、それは一時的な問題を超えて慢性的な状態になっていることを示しています。

このような長期間の痛みに対処するには、以下のようなアプローチが考えられます。

  • 整形外科の受診
  • リウマチ科の受診
  • エルゴノミクスの改善
  • 定期的な運動
  • ストレスマネジメント
  • 鍼治療
  • 心理療法

それぞれ詳しく説明します。

整形外科の受診

頚椎の疾患、椎間板ヘルニア、頚椎症などの診断と治療を行います。

医師は、X線やMRIなどの画像診断を通じて、首の構造を詳細に調べ、治療計画を立てます。

リウマチ科の受診

関節リウマチやその他の炎症性疾患が疑われる場合、リウマチ科での評価が必要です。

血液検査やその他の検査を通じて、炎症の原因を特定します。

エルゴノミクスの改善

作業環境を見直し、デスクや椅子、コンピュータの配置を調整して、首への負担を軽減します。

定期的な運動

強度の高い運動ではなく、ストレッチやウォーキングなど、筋肉を柔軟に保ち、血流を促進する軽い運動を心がけます。

但し運動の振動によって首が痛む場合は控えて下さい。

ストレスマネジメント

ストレスは慢性的な痛みを悪化させる要因の一つです。

リラクゼーション技法、趣味、適度な運動などを通じて、ストレスを管理します。

鍼治療

一部の人には鍼治療が痛みの緩和に効果的ですが、実施する前には医師と相談することが重要です。

心理療法

慢性的な痛みを持つ人々は、時に心理的なサポートが必要です。

心理療法は、痛みとの向き合い方を学ぶのに役立ちます。

首の痛みが治らない時は何科?

首の痛みが治らない場合、どの科を受診するべきかは、痛みの性質や伴う症状によって異なります。

以下は、どの科を受診するかを判断する際のガイドラインです。

  • 整形外科を受診した方が良い場合
  • 神経内科/脳神経外科を受診した方が良い場合

について詳しく解説します。

整形外科を受診した方が良い場合

整形外科は、骨格系や筋肉、関節、靭帯、神経などの構造的問題に対応する科です。

首の痛みが次のような状況である場合、整形外科での診察を検討すると良いでしょう。

事故や怪我による痛み

転倒や交通事故など、外力によって首に怪我をした場合、骨折や脱臼、筋肉や靭帯の損傷が疑われます。

慢性的な痛み

姿勢の悪さや反復する動作により、首の筋肉や関節に負担がかかり、痛みが長期間続く場合があります。

手足にしびれや力の低下が伴う場合

頚椎症など、首の神経が圧迫されている可能性があり、これが手足のしびれや力の低下につながることがあります。

神経内科/脳神経外科を受診した方が良い場合

神経内科や脳神経外科は、神経系統の問題に特化した科であり、首の痛みが以下のような症状を伴う場合に受診が推奨されます。

頭痛、めまい、吐き気、視覚障害などの症状

これらの症状は、神経系の問題が原因で起こることがあります。

特に、首の痛みと関連してこれらの症状がある場合は、神経系への影響を疑います。

手足のしびれが神経由来の可能性がある場合

首の神経が圧迫されることで、手足にしびれや感覚異常が現れることがあります。

この場合、神経の圧迫や損傷が原因かどうかを調べるために、これらの科を受診します。

首の痛みは、単に痛いという症状だけでなく、その背後にさまざまな原因があることが多いです。

そのため、症状が長引く場合や、上記のような特定の症状が伴う場合は、適切な科を受診して専門医の診断を受けることが大切です。

病院に行く必要がない場合

首の痛みが軽度で、病院に行く必要がないと思われる場合、以下の整体を含む自宅でのケアや非医療的なアプローチが効果的な選択肢となります。

  • 整体
  • 適切な休息
  • ストレッチ
  • 姿勢の改善
  • 温冷治療

これらの内容を以下に詳しく説明します。

整体

整体は、まず身体全体のバランスを評価し、首の痛みに影響を与えている可能性がある骨格の歪みや筋肉の不均衡に焦点を当てます。

手技により首や背骨の調整を行い、圧力を加えたり、特定の方向に身体を動かしたりして、関節の動きを改善し、筋肉の緊張を緩和し不適切なアライメントを修正します。

首の痛みに対して整体が特に適している理由は、そのアプローチが首の痛みの根本的な原因に対処することにあるのです。

整体では、これらの歪みを手技を用いて直接的に調整し、首や背骨を自然な位置に戻すことで、痛みの根本原因にアプローチします。

また、整体では緊張した筋肉をゆるめることによって血流を改善し、痛みを軽減し身体の自然なバランスと機能の回復を促します。

整体は、ただ痛みを一時的に取り除くのではなく、長期的な解決策を提供し、より健康的な身体づくりをサポートする方法です。

これらの理由から、首の痛みに対して整体を受けることは、根本的な原因に対処し、痛みの緩和だけでなく、身体全体の健康を向上させるための有効なアプローチと言えます。

ストレートネックには整体か整骨院のどっちが良い?とお悩みの方はこの点を参考にしてみてください。

こういった方法以外に、次に、自己ケアの方法を解説します。

適切な休息

首の筋肉にかかる負担を減らすため、十分な休息を取ることが重要です。

特に、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用後は、首や肩周りの筋肉が緊張しやすいため、意識的に休憩を取り、リラックスした姿勢で休むようにしましょう。

ストレッチ

首や肩の筋肉を優しくストレッチすることで、筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を向上させることができます。

首の側面ストレッチ:

まっすぐに立つか、椅子に座ります。

あごを少し引き、背筋を伸ばします。

右手を頭の左側に軽く置き、ゆっくりと頭を右側に傾けます。
(このとき、左肩は下に押さえておき、左側の首筋を伸ばすことに集中します)

20~30秒間その姿勢をキープし、ゆっくりと元の姿勢に戻します。

同じことを左側でも行います。

このストレッチは、首の側面の筋肉を伸ばし、特に長時間のデスクワークなどで固まった筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。

姿勢の改善

デスクワークをする際は、背筋を伸ばし、モニターを目線の高さに設置するなど、姿勢に注意しましょう。

適切な姿勢を保つことで、首への負担を軽減できます。

温冷治療

市販の痛み止めや、湿布、アイスパックを使用した温冷治療は、筋肉の緊張を和らげ、痛みの緩和に役立ちます。

温めることで血流が促進され、冷やすことで炎症が抑えられます。

首の痛みが治らない場合は「肩こり腰痛回復センター」

首の痛みがつい最近で、強く出ている場合は速やかに肩こり腰痛回復センターへお越しください。

強い痛みの場合はどうしてもそれを避ける動作をしがちで、そうなるとかえって体がどんどん歪み、回復しづらくなっていきます。

さらに手にしびれや、冷たさ、感覚の鈍さなどが併せて感じられる場合も、時間を置かずに来院されることをおすすめします。

肩こり腰痛回復センターでは2つの種類のベッドを活用し、まずは首の痛みで固まってしまった筋肉を揉まずに、ゆるやかに緩めていきます。

その後首の正しい湾曲を取り戻すために全体の骨格矯正を痛みなく行い、神経の圧迫を解決していく手法を取ります。

首の痛みが少しでもある場合は、筋トレ、ジョギングなどは極力避けて下さい。

筋肉の硬直や上下動の振動によって首の椎間板が圧迫され、痛みが増してしまいます。

また首の痛みは背中(肩甲骨周辺)の痛みや頭痛にも関連してきますので、違和感を感じた場合はなるべく早くご来院いただくことをおすすめします。