肩こりと首こりがひどく、パソコン作業がつらくなって来院した30代女性の症例

来院時のお悩み

30代女性
30代女性

30代女性。

仕事で毎日パソコンを使っており、肩こりや首こりは以前から感じていました。

これまでは肩を動かしたり、仕事が終わって身体を休めたりしながら何とか過ごしていたそうです。

ところが最近は肩や首のこりが以前より強くなり、パソコンに向かって作業を続けていること自体がつらくなってきました。

仕事なのでパソコンを使わないわけにもいかず、「肩も首もこって、パソコン作業を続けるのがつらいんです」とご来院されました。

お身体の状態

まず普段の立ち姿勢と、首・肩・背中の動きを確認しました。

首から肩にかけて筋肉の張りが強く、両肩は内側へ入りやすくなっています。

パソコン作業をする時のように腕を前へ出していただくと、肩も一緒に前へ入り、背中も丸くなりやすい状態でした。

肩甲骨周辺の動きも小さく、首を左右へ動かしてもらっても動かせる範囲が狭くなっています。

さらに今回は、肩や首だけでなく手から指先、腕の緊張も確認しました。

パソコン作業では画面を見ながら座っているだけではありません。

キーボードを打つ。
マウスを動かす。
クリックする。

こうした細かな動きを何時間も繰り返します。

ご本人がつらいと感じているのは肩と首でしたが、実際に身体を見ていくと、指先から腕、肩、首まで休まず使い続けている状態も気になりました。

施術内容

まず最初のベッドで、身体全体の動きや筋肉の緊張を確認しました。

肩がかなり硬くなっていましたが、当院ではあえて肩を強く揉むことはしません。

まず背骨をやさしく揺らしながら背中に動きをつけ、肩甲骨周辺から肩へと、身体全体の余計な緊張を少しずつ抜いていきました。

今回特に意識したのが、パソコン作業で毎日使っている手と指先です。

肩こりというと肩ばかりに目が向きますが、キーボードやマウスを操作する指先から手首、腕、そして肩へと筋肉はつながっています。

そこで手や指先、腕の緊張にもやさしくアプローチし、肩だけに負担が集まらないよう身体全体を整えていきました。

そして、肩こりや首こりへさらに深くアプローチするため、もう一台のベッドへ移動していただきました。

ここでは仰向けになっていただき、首から肩にかけての緊張や肩の位置、頭部周辺などを細かく確認しながら施術。

身体全体を先に整えたうえで、その方が特につらさを感じているところへ、さらに深くアプローチする。

今回はそれに加えて、毎日のパソコン作業で使い続けている指先や腕まで含めて施術することを大切にしました。

来院後の変化

施術を終えて肩や首を動かしていただくと、

「肩も首も、重石が取れたみたいに楽です」

とのこと。

さらに施術中にお話しした指先について、

「先生が言っていた『指先の疲労も肩こりにつながる』というのはビックリしました」

と話されていました。

普段は肩や首ばかり気にしていて、毎日使っている指先や手の疲れについてはほとんど意識したことがなかったそうです。

最後には、

「これなら仕事にも集中できます」

と喜ばれていました。

※施術による変化や感じ方には個人差があります。

院長より

パソコン仕事で肩こりや首こりがつらいという方は少なくありません。

そんな方に、

「手や指先も疲れていませんか?」

と聞くと、意外そうな顔をされることがあります。

肩がつらいのだから、悪いのは肩。

そう考えるのは自然なことだと思います。

でもパソコン仕事をしている時、身体の中で一番細かく動き続けているのはどこでしょう。

キーボードを打つ指。
マウスを動かす手。
それを支える手首や腕。

これを毎日何時間も繰り返しています。

手や指を動かす筋肉は腕へとつながり、その先には肩があります。

だから私は、肩こりだからといって肩だけを見ません。

首や背中はもちろん、肩甲骨はどう動いているのか、腕はどうなのか、そして毎日仕事で使い続けている手や指先はどうなのか。

その方の生活まで考えながら身体を見ると、ご本人が「肩こりとは関係ない」と思っていたところに、負担が重なっていることもあります。

今回の患者様が「指先の疲労も肩こりにつながるというのはビックリ」と話されたように、自分の身体の使い方に気づくことも大切だと思っています。

つらい肩だけを追いかけるのではなく、身体全体の余計な緊張を減らし、その方自身が持っている回復する力が働きやすい状態へ整えていく。

毎日パソコンを使う方だからこそ、私は肩だけではなく、その肩を毎日使っている身体全体を見ることを大切にしています。

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