来院時のお悩み

40代の女性
以前から肩こりがありましたが、最近は肩から首にかけてのつらさが強くなり、整形外科を受診されました。
そこで湿布を処方され、つらいところに貼っていたそうですが、今度は皮膚がかぶれてしまいました。
湿布が使えないため塗り薬に変えてみたものの、こちらも皮膚に合わず、同じようにかぶれてしまったとのことでした。
「肩こりがつらいから何とかしたいんですけど、湿布も塗り薬もかぶれてしまうんです」
肩こりそのものが続いていることに加えて、自分でつらさを和らげようとしても湿布や塗り薬を使えないことにも困っていました。
一時的に何とかしのぐというより、肩こりそのものを少しでも楽にしたいという思いで来院されました。
お身体の状態
お身体を確認すると、肩から首にかけて緊張が強く、背中にも広い範囲で張りがありました。
座った状態では肩が内側に入りやすく、首も身体より前に出ていました。
肩や腕を動かしていただくと、肩甲骨まわりの動きも小さくなっており、肩だけではなく背中から首まで全体的に動きづらくなっていました。
患者様が一番つらいと感じているのは肩でしたが、実際に身体を見ると、肩だけが単独で硬くなっているという状態ではありません。
首、肩甲骨、背中、腕などがうまく連動しづらくなり、その中で肩や首に余計な負担が集まっているように感じました。
湿布や塗り薬が使えるかどうかとは別に、まずは今の身体がどのように動き、どこに余計な力が入っているのかを確認することを大切にしました。
施術内容
まずうつ伏せになっていただき、張りの強かった背中から肩甲骨まわり、肩、首にかけて状態を確認しながら施術しました。
当院では肩こりが強いからといって、硬く感じるところを強く揉んだり押したりすることはしていません。
背中をやさしく揺らしながら身体全体の余計な緊張を減らし、動きが小さくなっていた肩甲骨まわりについても、無理に動かすのではなく身体の反応を確認しながら施術していきました。
また、内側に入りやすくなっていた肩については、肩だけではなく腕や肩甲骨、背中とのつながりを見ながら動きを整えていきました。
その後、深くアプローチするためもう一台のベッドへ移って仰向けになっていただきました。
仰向けでは、首や肩に残っている緊張を確認しながら、後頭部や首、肩、腕へとやさしく施術しました。
つらい場所に強い刺激を加えるのではなく、身体全体の余計な力が抜け、首や肩だけに負担が集まりにくい状態をつくることを考えながら施術しました。
来院後の変化
施術後に肩や首を動かしていただくと、
「肩が軽くなりました」
と話されていました。
首から肩にかけての感覚についても、
「さっきより動かしやすいです」
とのことでした。
湿布や塗り薬が皮膚に合わないことと、肩こりそのものは分けて考える必要があります。
今回は皮膚の状態に対して何かをするのではなく、患者様が一番困っていた肩こりに対して、身体全体の状態を見ながら施術を行いました。
日常生活に戻ってから肩や首がどのように感じるかも確認しながら、継続してお身体を見ていくことになりました。
院長より
肩こりがつらい時に、湿布や塗り薬を使っているという患者様は珍しくありません。
今回の方は、肩こりを何とかしたくて湿布を使っても皮膚がかぶれ、塗り薬に変えても同じようにかぶれてしまうことに困っていました。
私は、湿布や塗り薬を使うこと自体が良い、悪いという見方はしていません。
医療機関で処方されたものについては医師や薬剤師に相談していただくことが大切です。
そのうえで、肩こりが続いているのであれば、つらい肩だけではなく、なぜその場所に負担が集まり続けているのかを身体全体から見ることも大切だと考えています。
今回も実際に身体を見ると、肩だけではなく首や背中にも緊張があり、肩甲骨の動きも小さくなっていました。
患者様が「肩がつらい」と感じている時でも、身体を動かして確認していくと、肩以外のところにその方を楽にするための手がかりが見つかることがあります。
つらい場所だけを追いかけるのではなく、身体全体の余計な緊張を減らし、その方自身が持っている回復する力が働きやすい状態につなげていく。
私はそんなところを考えながら、患者様のお身体を見ています。
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