季節の変わり目や年度替わり、新しい環境・部署への移行は、多くの人にとって大きな変化をもたらし、これが自律神経の乱れを引き起こす原因になります。
自律神経は、私たちの体が自然に行う様々な機能(心拍数、呼吸、消化など)を制御しており、これがうまくバランスを保てないと、自律神経失調症を招き心身にさまざまな影響が現れます。
なぜ自律神経が乱れるの?
自律神経の乱れが起こる理由
自律神経の乱れが起こる理由は様々ありますが、主なものとしては
- ストレス
- 不規則な生活
- 社会的ストレス
があり、以下に詳しく説明します。
ストレス
新しい環境や状況への適応は、心理的、物理的なストレスの原因となります。
人は変化に対して無意識のうちに緊張し、これが交感神経を活性化させ、体を「戦うか逃げるか」といった緊迫状態に置きます。
不規則な生活
年度の変わり目や新しい環境では、生活リズムが乱れがちです。
睡眠不足や不規則な食生活は、体の内部時計と自律神経のバランスを乱します。
社会的ストレス
新しい人間関係や仕事、学校生活のプレッシャーも、心身に大きなストレスを与えます。
この社会的ストレスは、自律神経の乱れを引き起こす原因となり得ます。
自分の自律神経の乱れをセルフチェックしてみよう!
自律神経の乱れが及ぼす影響とは?
自律神経が乱れることによって体ばかりでなく精神状態にも大きな影響が出てきます。
身体的症状
身体的症状として主なものは
- 睡眠障害
- 消化不良
- 頭痛
- めまい
- 疲労感
などで、以下に詳しく説明します。
睡眠障害
自律神経のバランスが崩れると、交感神経と副交感神経の活動の切り替えがスムーズにいかなくなります。
特に夜間は副交感神経が優位になるべきですが、乱れがあるとこれが妨げられ、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒などの睡眠障害を引き起こす原因になります。
消化不良
副交感神経は「休息と消化」の活動を支配しています。
自律神経が乱れて交感神経が過剰に活動すると、消化活動が抑制され、胃腸の動きが悪くなります。
これが、胃もたれ、胸焼け、便秘、下痢などの消化不良の症状につながります。
頭痛
自律神経の乱れは、血管の収縮と拡張の調節に影響を及ぼします。
特に、交感神経の活性化による血管の過剰な収縮は、頭痛や偏頭痛の原因になることがあります。
また、ストレスが関連する緊張型頭痛も、自律神経の乱れが原因の一つです。
めまい
自律神経は血圧の調節にも関与しています。
そのバランスが崩れると、立ち上がった時に血圧が急激に下がる起立性低血圧を引き起こし、めまいやふらつきを感じることがあります。
疲労感
自律神経の乱れは、身体のエネルギー代謝にも影響を及ぼします。
特に交感神経の過剰な活動は、体を常に緊張状態に保ち、疲労感の原因となります。
また、睡眠障害による疲労感も、自律神経の乱れが深く関わっています。
精神的症状
精神的症状として主なものは
- 不安
- イライラ
- 集中力の低下
- 抑うつ感
などで、日常生活や仕事、学業にも大きな影響を及ぼす可能性があり、以下に詳しく説明します。
不安
自律神経が乱れると、体はストレス反応を継続的に示し、これが不安感を引き起こす原因となります。
特に交感神経が優位になると、明確な理由がなくとも不安や心配を感じやすくなります。
イライラ
自律神経の乱れは感情のコントロールを難しくします。
特にストレスが続くと、交感神経の活性化により、些細なことで怒りっぽくなったり、イライラしやすくなったりします。
集中力の低下
リラックスしているときに優位になるべき副交感神経の活動が抑えられると、心身ともにリラックスすることが難しくなり、これが集中力の低下を招きます。
また、不安やイライラといった感情も集中力を散漫にし、物事に対する注意力が持続しづらくなります。
抑うつ感
自律神経の乱れは、気分の落ち込みや抑うつ感を引き起こすことがあります。
これは、体の継続的なストレス状態や、睡眠障害などによる疲労感が、気分を下げる原因となることがあります。
また、不安やストレスが長期間続くことで、将来への希望や動機付けが減少し、抑うつ感が強まることもあります。
対処法としての自律訓練療法
自律神経失調症の改善方法は様々ありますが、その中の1つである自律訓練法は、自分で心身のリラクゼーションを促進し、ストレスを減少させることを目的とした訓練法です。
この方法は、自律神経系のバランスを整えることに焦点を当てており、自律神経のうち、特に副交感神経の活動を促進してリラックス状態を生み出します。
自律訓練法の健康効果は
- ストレスの軽減
- 睡眠の質の向上
- 血圧の安定
- 免疫機能の強化
- 疼痛の軽減
などで、以下に詳しく説明します。
ストレスの軽減
自律訓練法は、ストレスや不安を感じるときに交感神経が優位になることを抑え、リラックスを促す副交感神経の働きを活性化させます。
これにより、ストレスの物理的な影響を軽減し、心身ともに落ち着きを取り戻すことができます。
睡眠の質の向上
副交感神経が優位になるとリラックス状態になるため、自律訓練法は睡眠の質を向上させる効果があります。
就寝前のリラクゼーション状態が深い眠りにつながり、睡眠障害の改善にも役立ちます。
血圧の安定
自律訓練法によるリラクゼーションは、高血圧の人にとってもメリットがあります。
ストレス時に上昇する血圧を自然に下げる助けとなり、心血管系の健康をサポートします。
免疫機能の強化
リラックス状態は免疫システムにも好影響を及ぼし、病気への抵抗力を高めると言われています。
ストレスが免疫機能を低下させるため、ストレス管理によって健康を維持することができます。
疼痛の軽減
自律訓練法は、頭痛や慢性的な痛みの緩和にも効果があると報告されています。
リラックスすることで筋肉の緊張がほぐれ、痛みが軽減します。
自律訓練法
自律神経の乱れには整体がおすすめで、「楽 整体サロン」の通常の施術でも、もちろん自律神経を整える効果が得られますが、自宅でご自身でも上手く自律神経を整える自律訓練法を実践出来るようにします。
実際にこちらの誘導によって、ある程度の催眠状態の中で、心身のリラクゼーションを促進し、ストレスを減少させるものです。
自律神経失調症の回復期間は時間も必要で、やはり毎日の習慣がとても大切なので、ご自宅でわずかな時間で出来るのもこの自律訓練法のメリットと言えます。
とは言え瞑想なども同様ですが、ネット動画を観て自分で即できるようになるのはちょっとハードルが高いのです。
自分で行う自律訓練法マスターに関する詳細
通常の施術後に行います
自律訓練法は当院の通常の施術後に行いますので、所要時間は全部で1時間ほどみてください。
ゆったりとした時間を体感しましょう
体感したものをご自宅で再現出来るようアドバイス
院で体感した爽快さをご自宅でも再現できるよう、自律訓練法を指導・アドバイスいたします。
料 金
通常の施術料金+3,000円(税込)
※回数券ご利用中の方は3,000(税込)のみご用意ください。