側弯症で背中に痛みや張り

この記事では側弯症による背中の痛みや張りといった負担を軽減し、より楽な日常生活を送るための方法を解説します。

  • 背中の痛みが日常的にあり、長時間同じ姿勢でいることが非常に辛い
  • 人目が気になって、どうしても服装や体の向きを気にしてしまう
  • 特に運動時に息苦しさを感じることが多い

このような悩みでお困りではないでしょうか?

こちらの記事では側弯症の原因や、側弯症からくる身体の負担を減らし楽な日常生活を送る方法をまとめました。

ぜひ、側弯症でこのような症状でお困りの方は改善のためのご参考にしてください。

側弯症の原因は?

側弯症は背骨が側方に曲がる疾患で、特に成長期の子どもに多く見られます。

この状態は背中や肩の痛みを引き起こし、重度になると呼吸困難や内臓機能への影響も生じる可能性があります。

また、見た目の変化による自己意識の高まりや心理的ストレスも大きな負担となることがあります。

側弯症の主な原因は多岐にわたりますが、主に以下の三つが挙げられます。

  • 特発性側弯症
  • 先天性側弯症
  • 神経筋性側弯症

具体的に詳しく解説します。

特発性側弯症

側弯症の中で最も一般的なタイプで、原因が特定できない状態を指します。

この症状は主に成長期にある子供たちに発症し、特に思春期を迎える女の子に多く見られ、背骨が通常よりも側方へ曲がり、この曲がりは成長とともに徐々に進行することがあります。

外から見ても明らかな背中の曲がりや肩の高さが異なるなどの特徴が現れることが一般的ですが、なぜ特発性側弯症が発生するのかという明確な理由は今も解明されていません。

先天性側弯症

胎児が母親の子宮内で発育する期間に起こる脊椎の異常が原因で発生します。

この状態では、脊椎の骨が完全には形成されないか、互いに正しく連結されないため、通常の直線状ではなく曲がってしまいます。

この骨の形成不全は、脊椎が左右どちらか、または両方向に曲がる原因となり、この曲がりが側弯症の主な特徴です。

背骨の異常は生まれながらにして存在するため、子供が成長するにつれて、この曲がりがさらに顕著になることがあります。

神経筋性側弯症

例えば、筋ジストロフィーや脳性麻痺のような病気で神経や筋肉に関連する疾患が原因で起こります。

これらの疾患によって、体を支えるための筋肉が十分に機能しなくなります。

筋力が低下すると、正常に背骨を支えることができなくなり、その結果、脊椎が正常な位置を保てずに曲がってしまうことがあります。

筋ジストロフィーは、筋肉が弱くなり続ける病気で、筋力の低下が進むと、背骨を含む体のさまざまな部位に負担がかかります。

脳性麻痺の場合は、脳の損傷により体の動きをコントロールする能力が影響を受け、これもまた筋肉の非対称な緊張や弱さにつながり、脊椎が曲がる原因となります。

これらの条件は、脊椎の曲がりだけでなく、全体的な身体機能に多大な影響を及ぼすため、症状の管理とサポートが非常に重要です。

側弯症が良くならない理由

側弯症が完全に治らない、または改善が困難である理由は、その病態の複雑さと疾患の性質によるものです。

治療法や管理方法は存在しますが、完全に正常な脊椎の形に戻すことは非常に難しいとされています。

側弯症が改善が困難な主な理由は

  • 病態の進行性
  • 構造的な変化
  • 症状の個別性

といった理由で、以下に詳しく説明します。

病態の進行性

特発性側弯症など多くの側弯症は、発見時にはすでに一定の進行を遂げている場合が多いです。

特に成長期に発症した側弯症は、成長に伴い曲がりが進行することがあります。

この進行性が治療を複雑にし、完全な矯正が困難になる原因です。

構造的な変化

重度の側弯症では、脊椎の曲がりだけでなく、椎骨自体の形状が変化していることがあります。

このような構造的な変化は、単に脊椎を直線に戻すだけでは解決しないため、治療が複雑または不可能になることがあります。

症状の個別性

側弯症の症状や進行度は人によって大きく異なります。

そのため、一人ひとりに最適な治療計画を立てる必要がありますが、これが完全な症状の改善を困難にしています。

また、年齢、健康状態、他の医療条件との兼ね合いも治療の複雑性を増加させます。

側弯症の改善方法

側弯症の改善には様々なアプローチがありますが、その中から特に一般的な3つの方法を紹介します。

  • 整体療法
  • 物理療法(フィジオセラピー)
  • 背中のブレース装着

以下に詳しく説明します。

整体療法

整体療法は、専門の整体師が行う手技治療の一種で、特に背骨の位置を調整することを目的としています。

この療法では、手や器具を使って脊椎(背骨)の調整を行い、背骨の歪みを改善を行います。

これにより、体全体のバランスを整え、筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減することを目指します。

評価

最初に整体師が患者の姿勢を評価し、特定の問題点や歪みがどこにあるかを特定します。

手技による調整

整体師は手技を用いて、脊椎のアライメント(整列)を調整します。

これは、軽い圧力や推圧を施して行われることが多く、関節の動きを改善し、筋肉の緊張を解放します。

効果

この施術により、多くの患者様が痛みの軽減を感じ、動きやすさが向上すると報告されています。

特に背骨の圧力が和らぐことで、周囲の神経や組織への圧迫が減少し、体の不快感が軽減されます。

物理療法(フィジオセラピー)

物理療法は、側弯症の治療において非常に重要な役割を果たします。

この治療法は、専門の物理療法士が監督のもとで行われ、患者様に合わせて特別に設計された一連のストレッチや筋力トレーニングを含みます。

これらのエクササイズは、背骨の周りの筋肉を強化し、柔軟性を向上させることを目的としています。

物理療法の主な目的は以下の通りです。

柔軟性の向上

物理療法におけるストレッチは、背骨周辺の筋肉を柔らかくして伸ばすのに役立ちます。

これにより、体がより柔軟になり、筋肉の緊張が解消され、痛みが軽減されます。

筋力の増強

筋力トレーニングを行うことで、背中と腹部の筋肉が強化されます。

これらの筋肉は背骨を支えるのに非常に重要で、特に側弯症のある人にとっては、背骨をより安定した状態に保つのを助けます。

姿勢の改善

強くバランスの取れた筋肉は、より良い姿勢を維持するのを助けます。

改善された姿勢は、日常生活での負担を減らし、背骨への不要な圧力を減少させることができます。

背中のブレース装着

特に成長期の子どもに対して用いられることが多い治療法です。

ブレースを装着することで脊椎がさらに曲がるのを防ぎ、既存の曲がりの進行を抑えます。

但し、曲がりの進行を遅らせることが期待できますが、すでにある曲がりを矯正するものではありません。

側弯症にまずは整体療法がおすすめな理由

側弯症において整体療法を最初に試すことがおすすめされる理由は3つあります。

  1. 痛みと緊張の軽減
  2. 非侵襲的治療
  3. 即効性とアクセスの容易さ

以下に詳しく説明します。

痛みと緊張の軽減

側弯症では、背骨が正常な直線から曲がってしまうため、この変形が周囲の筋肉に異常な緊張を引き起こし、しばしば痛みを伴います。

整体療法では、整体師が手技を用いて脊椎(背骨)の位置を調整し、より自然なアライメント(整列)に近づけることを目指します。

この調整によって、筋肉のバランスが改善され、筋肉が適切に機能するようになるため、筋肉の緊張が減少し、結果として痛みも軽減されます。

整体療法による調整は、筋肉が不必要に引っ張られるのを防ぎ、筋肉が過度に固まることなく適切にリラックスできるように助けます。

これにより、患者様は動きやすくなり、日常生活における不快感が減少します。

また、この施術は安全であり、痛みの管理において即効性が期待できるため、多くの患者様にとってアクセスしやすい選択肢となっています。

非侵襲的治療

非侵襲的治療とは、体に穏やかな方法で行う施術のことを指します。

具体的には、手技による施術では、機械や手術器具を使わず、整体師が直接手を使って体を調整します。

この方法は、手術のように体を切開したり、深刻な副作用のリスクを伴うことが少ないため、安心して受けることができる側弯症治療オプションです。

手技による調整は、体のバランスを整えたり、痛みを和らげたりするのに役立ちます。

手術に比べて回復期間が短かったり、治療後の不快感が少なかったりするため、日常生活に早く戻れるというメリットもあります。

このように、非侵襲的治療は患者様にとって負担が少なく、試しやすい方法と言えます。

即効性とアクセスの容易さ

整体療法は、多くの場合、施術を受けた直後から効果を実感しやすいです。

これは、整体師が体の特定の部分を手技で調整することで、筋肉の緊張が解放されたり、体のバランスが改善されたりするためです。

このような直接的な体の調整は、痛みの軽減や動きやすさの向上など、即座に感じられる効果が期待できます。

また、整体療法は専門の医療施設だけでなく、地域の整体院やクリニックでも提供されているため、アクセスが非常に容易です。

この手軽さと即効性は、多忙な現代人にとって大きな利点となっており、気軽に始められる健康管理の一環として選ばれています。

側弯症でやってはいけないこと

側弯症を持つ人が避けるべきことは、症状を悪化させる可能性のある特定の活動や行動に関連しています。

側弯症のある方が避けるべきいくつかの一般的な活動や注意点を挙げます。

  • 重い物を一方的に持つ
  • 過度の衝撃を伴う活動
  • 不適切な姿勢での長時間作業
  • 適切な運動の欠如

以下に詳しく説明します。

重い物を一方的に持つ

重い荷物を片方の肩や片手で持つことは、体のバランスを崩し、背骨への不均等な圧力を加えることがあります。

これにより、既存の側弯症が悪化する恐れがあります。

過度の衝撃を伴う活動

ジャンピングやハードランディングなどの衝撃を伴うスポーツや活動は、脊椎に過度の負担をかけることがあり、側弯症の状態を悪化させる可能性があります。

このため、特に重度の側弯症の場合は慎重になる必要があります。

不適切な姿勢での長時間作業

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、不適切な姿勢を続けることは、脊椎への負担を増大させます。

正しい姿勢を保つことは、側弯症において特に重要です。

適切な運動の欠如

定期的な適度な運動は側弯症の管理に非常に役立ちますが、運動不足は筋肉の弱化や柔軟性の低下を招き、症状の悪化に繋がることがあります。

適切な運動プログラムを継続することが重要です。

札幌で側弯症を改善したい方は「肩こり腰痛回復センター」

札幌丸井今井さんから徒歩2分にある肩こり腰痛回復センターでは、決して強い刺激でバキボキとした施術は行いません。

それはかえって防衛反応を起こし、筋肉を固め、余計にゆがみを強化してしまうからです。

側弯症をまったく無い状態には出来ませんが、筋肉のよじれやゆがみをゆるめて、骨格をなるべく正しく整えていくことによって楽な生活がおくれるようになります。

また定期的な施術によって、年齢とともに筋肉が固くなりよりゆがみが増える状態を回避することは十分に可能です。

筋肉や骨格がまだ柔らかい若年時から施術対処を行うことをおすすめします。

また自律神経の乱れも同様に筋肉をより固めてしまい、ゆがみをさらに増してしまうので肩こり腰痛回復センターでは自律神経を整える施術も合わせて行う、北海道で唯一の整体院です。